
更年期の体調変化に効く有酸素運動の始め方| 40 代後半女性が無理なく継続できる週 3 回プログラム
「最近疲れやすくなった」「ちょっと動いただけで息切れする」「なんとなく体調がすっきりしない」…40 代後半に入ると、こうした体の変化を感じる女性は少なくありません。
これらの症状の多くは、更年期に伴うホルモンバランスの変化や自律神経の乱れが関係しています。そんな時こそ、適度な有酸素運動が強力な味方になってくれるのです。
今回は、実際に更年期の体調変化に悩んでいた女性たちが、有酸素運動を取り入れて変化を実感した体験談をもとに、無理なく継続できる週 3 回プログラムをご紹介します。
【体験談 1】M さん(46 歳・受付業務)の場合
症状
「45 歳を過ぎた頃から、階段を上がるだけで息切れするようになりました。今まで体力には自信があったのに、ちょっとした動作でも疲れてしまって。それに、生理周期も不安定になって、イライラしやすくなったり、夜中に急に汗をかいて目が覚めたりすることも増えました」
長年受付業務を続けてきた M さんは、座り仕事による運動不足と更年期症状の両方に悩まされていました。
最初に試したこと
「まずはウォーキングを始めようと思って、毎日 1 時間歩くことにしました。でも、仕事が忙しくて毎日は続かないし、1 時間も歩くと翌日に疲れが残ってしまって。『こんなに疲れるなら、運動しない方がいいのかも』と思って、結局 1 ヶ月で挫折してしまいました」
転機となったのは
「同僚から『週 3 回、20 分だけでも効果があるよ』と教えてもらったんです。毎日やらなくてもいいし、時間も短くていい。それなら続けられそうだと思って、週 3 回のウォーキングから始めました。慣れてきたら軽いジョギングも取り入れて、無理のない範囲で続けることにしたんです」
3 ヶ月後の変化
「最初の 1 ヶ月は『本当に効果があるのかな?』と思っていましたが、2 ヶ月目に入った頃から明らかに体が軽くなってきました。階段の上り下りが楽になって、夜もぐっすり眠れるようになりました。3 ヶ月経った今では、ほてりや汗も以前ほど気にならなくなって、仕事中の集中力も上がっています」
【体験談 2】S さん(48 歳・経理職)の場合
症状
「更年期に入ってから、とにかく疲れやすくて。朝起きても疲れが取れていないし、午後になると頭がぼーっとしてしまって仕事に集中できない状態が続いていました。それに、体重も増えやすくなって、今まで着ていた服がきつくなってしまいました」
経理職として長時間デスクワークをこなす S さんは、更年期症状と運動不足による体調不良に悩んでいました。
最初に試したこと
「ジムに通おうと思って入会しました。でも、激しい運動をすると翌日に疲れが残ってしまって、かえって体調が悪くなることがありました。それに、仕事が忙しくてジムに通う時間を作るのも大変で、月会費を払っているのに月に 2~3 回しか行けませんでした」
転機となったのは
「ネットで更年期と運動の関係を調べていた時に、『激しい運動よりも軽い有酸素運動の方が自律神経に良い』という記事を見つけたんです。それで、ジムを辞めて、自宅でできる軽い運動から始めることにしました。YouTube の動画を見ながら、室内でできる有酸素運動を週 3 回、20 分間続けてみることにしたんです」
4 ヶ月後の変化
「2 ヶ月目あたりから、朝の目覚めが良くなってきました。午後の眠気も軽くなって、集中力も以前のように戻ってきました。4 ヶ月経った今では、体重も 2kg 減って、何より気持ちが前向きになりました。『運動って、こんなに心にも効くんだ』と実感しています」
更年期女性に有酸素運動が効果的な理由
1. 自律神経のバランスを整える
更年期による女性ホルモンの減少は、自律神経の乱れを引き起こします。適度な有酸素運動は交感神経と副交感神経のバランスを改善し、ほてり・発汗・イライラなどの症状軽減に役立つと考えられています。
2. 血流の変化による症状への働きかけ
有酸素運動により血流に変化が生じると、肩こり・冷え・むくみなどの身体症状へのサポートが期待できます。また、脳への血流にも変化が生まれ、集中力低下や記憶力の問題にも良い影響があると言われています。
※効果には個人差があります。持病や服薬中の薬がある場合は、運動開始前に医師に相談することをおすすめします。
3. セロトニン分泌のサポート
運動によりセロトニンの分泌がサポートされると、気分の安定やストレス軽減への変化が期待できます。更年期のうつ症状や不安感の変化にも役立つ可能性があります。
4. 骨密度のサポート
女性ホルモンの減少により骨密度が低下しやすい更年期において、重力負荷のかかる有酸素運動は骨密度のサポートに重要な役割を果たします。
無理なく継続できる週 3 回プログラム
基本プログラム(初心者向け)
週 3 回(月・水・金または火・木・土) 1 回 20~30 分
ウォーミングアップ(5 分)
- 肩回し:前後各 10 回
- 首のストレッチ:左右各 30 秒
- 足踏み:その場で 1 分間
- 深呼吸:ゆっくり 5 回
メイン運動(15-20 分)
第 1-2 週目:ウォーキング
- 普通歩きから開始:10 分
- 少し早歩き:5 分
- 普通歩き:5 分
第 3-4 週目:ウォーキング+軽いジョギング
- ウォーキング:5 分
- 軽いジョギング:2 分
- ウォーキング:3 分
- 軽いジョギング:2 分
- ウォーキング:3 分
第 5 週目以降:慣れてきたら
- ウォーキング:5 分
- 軽いジョギング:5 分
- ウォーキング:5 分
- 軽いジョギング:5 分
クールダウン(5 分)
- ゆっくりウォーキング:2 分
- ストレッチ:3 分(ふくらはぎ・太もも・肩甲骨)
室内でできるプログラム
雨の日や時間がない時の代替メニュー
- ステップアップ運動:階段や踏み台を使って 5 分
- マーチング:その場で膝を高く上げて行進 5 分
- 軽いダンス:好きな音楽に合わせて 10 分
- ラジオ体操:第 1・第 2 体操を連続で
強度の目安
運動中に「少し息が上がるが、会話ができる程度」を維持することが大切です。
- 心拍数:最大心拍数の 60~70%程度
- 自覚的運動強度:10 段階中 6~7 程度
- 翌日に疲れが残らない程度
運動を継続するためのコツ
1. 完璧を求めない
「週 3 回」を目標にしながらも、忙しい時は週 2 回でも構いません。「できない日があっても、また始めればいい」という気持ちで続けることが大切です。
2. 記録をつける
- 運動した日付
- 運動時間
- 体調の変化
- 気分の変化
これらを簡単に記録することで、効果を実感しやすくなります。
3. 仲間を見つける
家族や友人と一緒に始めることで、継続しやすくなります。励まし合いながら続けることで、運動が楽しみになります。
4. 季節に合わせて調整
- 夏:早朝や夕方の涼しい時間帯
- 冬:室内運動を多めに取り入れる
- 梅雨:室内プログラムを充実
セラピストからのアドバイス
運動と更年期症状について重要なポイントをお伝えします。
運動と専門的ケアの相乗効果
当サロンにお越しいただく更年期世代の女性の中で、定期的に軽い運動を続けている方は、施術の効果をより実感していただきやすい傾向があります。
運動により自律神経が整う土台ができることで、専門的なケアの効果がより発揮されやすくなると考えています。特に、微弱電流エステによる深部アプローチと、有酸素運動による血流改善の組み合わせは、更年期症状の根本的な改善に役立つ可能性があります。
無理をしないことの重要性
豊富な施術経験から感じることは、更年期の女性は「頑張りすぎ」の傾向があるということです。仕事・家庭・自分のケアすべてを完璧にこなそうとして、かえって疲労を蓄積させてしまう方が多くいらっしゃいます。
運動も同様で、「毎日やらなければ」「もっと激しく」と思いがちですが、週 3 回の軽い運動で十分な効果が期待できます。体調に波がある更年期だからこそ、「今日はやめておこう」という判断も大切です。
体調不良時の対応
運動を始めてから以下のような症状が現れた場合は、運動を中断し、医師にご相談ください:
- 胸痛や息苦しさ
- めまいや立ちくらみが頻繁に起こる
- 関節痛が悪化する
- 運動後の疲労が数日続く
薬との併用について
更年期の女性は何らかの薬を服用されていることが多いため、以下の点にご注意ください:
- 血圧の薬を服用中の方:運動により血圧が変動する可能性があるため、医師と相談の上で運動強度を調整してください
- ホルモン補充療法を受けている方:運動との相乗効果が期待できますが、定期的な経過観察を医師と行ってください
- 抗うつ薬や睡眠薬を服用中の方:運動による気分改善効果で薬の調整が必要になる場合があります
- 骨粗しょう症の薬を服用中の方:適度な運動は骨密度向上に有効ですが、転倒リスクに注意して安全な環境で行ってください
よくある質問
Q1. 更年期症状がひどい時も運動した方が良いですか?
A1. 体調が優れない日は無理をせず、休息を優先してください。ほてりがひどい日は室内の涼しい環境で軽いストレッチに留める、関節痛がある日は水中ウォーキングに変更するなど、症状に合わせて調整することが大切です。
Q2. 運動しても症状が改善されない場合はどうすれば良いですか?
A2. 運動の効果は個人差があり、2~3 ヶ月継続して判断することをおすすめします。それでも改善が見られない場合は、運動強度の見直しや専門医への相談を検討してください。
Q3. 関節痛があるのですが、どんな運動が適していますか?
A3. 関節への負担が少ない運動がおすすめです。水中ウォーキング、平地でのウォーキング、室内でのマーチングなどから始めてみてください。痛みが出る動作は避け、運動前後のストレッチを念入りに行うことが重要です。
Q4. 仕事が忙しくて時間が取れない場合はどうすれば良いですか?
A4. 通勤時間を活用することをおすすめします。一駅手前で降りて歩く、階段を使う、駐車場を遠くにするなど、日常生活の中で運動量を増やす工夫から始めてみてください。まとまった時間が取れない日は、5 分間の室内運動でも効果があります。
Q5. 運動を始めてから体重が増えたのですが大丈夫ですか?
A5. 運動開始初期は筋肉量の増加により一時的に体重が増えることがあります。体重よりも、体調の変化や体のラインの変化に注目することをおすすめします。2~3 ヶ月継続すると、代謝が向上し、体重も安定してくることが多いです。
まとめ
更年期の体調変化に効果的な有酸素運動は、激しいものである必要はありません。週 3 回、20~30 分の軽い運動を継続することで、自律神経が整い、心身の不調改善が期待できます。
大切なのは:
- 完璧を求めず、できる範囲で続ける
- 体調に合わせて強度を調整する
- 効果を感じるまで 2-3 ヶ月継続する
- 楽しみながら取り組む
更年期は女性にとって大きな変化の時期ですが、適切な運動と生活習慣で快適に過ごすことができます。今回ご紹介したプログラムが、あなたの健康的な毎日の一助となれば幸いです。
もし、運動と合わせて専門的なケアもご希望の場合は、自律神経調整に特化した当サロンにお気軽にご相談ください。微弱電流エステによる深部アプローチで、更年期症状への総合的なサポートを行っています。
※当サロンのケアは医療行為ではありません。症状が続く場合は専門医にご相談ください。
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運動と専門的ケアの両方で、更年期を健やかに過ごしていきましょう。