
夏本番を迎え、職場のエアコンがフル稼働する季節がやってきました。「最近、冷房の効いたオフィスにいると体がだるくて…」「肩こりがひどくなった気がする」そんな症状に心当たりはありませんか?
これらの症状は「クーラー病(冷房病)」と呼ばれ、放置すると重症化するリスクがあることをご存知でしょうか。特に働く 40 代女性は、ホルモンバランスの変化も相まって、クーラー病の影響を受けやすいとされています。
今回は、クーラー病の重症化を防ぐための具体的な予防法と、職場でできる対策について詳しくお伝えします。
【体験談】A さん(42 歳・金融機関勤務)の場合
症状
A さんは金融機関で管理職として働く 42 歳の女性です。7 月に入ってから、オフィスの冷房が強くなり、次のような症状に悩まされるようになりました。
「朝は大丈夫なのに、午後になると急に体がだるくなって、夕方には頭痛まで起こるんです。それに加えて、肩こりが以前よりもひどくなって、首回りがガチガチに固まってしまいました。夜も寝付きが悪くなって、朝起きても疲れが取れていない状態が続いていました。最初は仕事のストレスかと思っていたのですが、休日は症状が出ないので、もしかしてクーラーが原因かもと気づきました」
最初に試したこと
A さんが最初に試したのは、膝掛けやカーディガンで体を温めることと、もみほぐし機器での対症療法でした。
「膝掛けをしても、体の芯の冷えは解消されませんでした。むしろ、室温との差でさらに体温調節がうまくいかなくなったような気がします。首回りの温熱もみほぐし器も買ったのですが、一時的には楽になるものの、翌日の午後にはまた同じ症状が戻ってしまって…根本的な変化にはなりませんでした」
転機となったのは
転機となったのは、体を内側から温める対策とオフィス環境の改善を組み合わせたことでした。
「まず、デスクの位置を冷房の風が直接当たらない場所に変更しました。それと、冷たいペットボトルのお茶をやめて、保温ボトルに入れた温かいお茶を持参するようにしました。昼食も冷やし中華やサラダをやめて、温かいスープや煮物を選ぶように。さらに、1 時間に 1 回は席を立って軽くストレッチをするようにしたんです。特に、首と肩甲骨を動かすストレッチが効果的でした」
3 か月後の変化
継続的な対策により、A さんの症状は大幅に変化しました。
「午後のだるさがほとんど気にならなくなり、夕方の頭痛の頻度も大幅に減りました。肩こりも以前の 7 割程度まで軽減されて、何より夜しっかり眠れるようになったので、朝の目覚めがスッキリしています。仕事の集中力が続くようになったのが嬉しいです。体温調節がうまくできるようになったのか、クーラーの効いた部屋でも快適に過ごせるようになりました」
共通して効果的だったポイント
A さんのような事例から、クーラー病の予防と変化に役立つポイントが見えてきます。
1. 体の内側から温める
冷たい飲み物や食べ物を避け、温かいものを積極的に摂取することで、体の芯から温まり、自律神経のバランスが整いやすくなります。
2. 冷風に直接当たらない
エアコンの風が直接体に当たらないよう、座席の配置を工夫したり、風向きを調整したりすることが重要です。
3. 定期的な体温調節
1 時間に 1 回程度、軽いストレッチや体を動かす習慣を取り入れることで、血行が促進され、体温調節機能が正常に働きやすくなります。
4. 段階的な温度変化への慣れ
急激な温度変化を避け、外出時は羽織物を活用するなど、体への負担を軽減することが大切です。
セラピストからのアドバイス
クーラー病は自律神経の乱れが根本的な原因であることが分かっています。特に 40 代女性は、ホルモンバランスの変化により、体温調節機能が不安定になりやすい時期です。
クーラー病が重症化するとどうなるか
軽視されがちなクーラー病ですが、重症化すると以下のような深刻な症状が現れる可能性があります:
- 内臓機能の低下: 胃腸の働きが悪くなり、食欲不振や消化不良を引き起こす
- 睡眠障害: 自律神経の乱れにより、質の良い睡眠が取れなくなる
- 免疫力低下: 体温調節がうまくいかないことで、風邪をひきやすくなる
- 精神的不調: 継続的な不調により、イライラや不安感が増す
職場でできる具体的な対策
温度環境の調整
- エアコンの設定温度は 25〜28℃ を目安にする
- 風向きを天井や壁に向ける
- 可能であれば、温度を定期的にチェックする
服装での調整
- 3 つの首(首・手首・足首)を温める
- 薄手のカーディガンやストールを常備
- 足元が冷える場合は、レッグウォーマーを活用
飲食での対策
- 冷たい飲み物は控え、常温〜温かい飲み物を選ぶ
- 生姜茶や紅茶など、体を温める飲み物を積極的に摂取
- 昼食は温かいものを選び、冷たいサラダや麺類は控える
職業別の特別な対策
教育関係者・公共施設勤務の方
- 温度設定の権限がない場合は、個人用の小型ブランケットや足温器を活用
- 職員同士で温度調節についてコンセンサスを取ることを提案
- 子どもたちへの指導も兼ねて、水分補給の重要性を共有
クリエイティブ業界・不規則勤務の方
- 短時間で効果的な温活ルーティンを作成(5 分間の温かい飲み物タイム等)
- 集中力向上のための体温管理として、手首・足首のツボ押しを活用
- プロジェクト期間中の緊急対策として、使い捨てカイロを常備
体を温める食材の活用
クーラー病の予防には、食事による体内からの温活が効果的です:
積極的に摂りたい食材
- 生姜: 血行促進効果が高く、体を芯から温める
- ニンジン: β-カロテンが豊富で、血行を良くする
- カボチャ: ビタミン E が血行を促進
- 玉ねぎ: 硫化アリルが血行を改善
- レンコン: ビタミン C とムチンが免疫力をサポート
避けたい食材・飲み物
- アイスクリームや冷たいデザート
- 冷やし中華やざるそばなどの冷たい麺類
- キュウリやトマトなど体を冷やす夏野菜の生食
- 冷たいビールやジュース
よくある質問
Q1: クーラー病はどのくらいで治りますか?
A1: クーラー病に明確な治療期間はありません。症状の程度や個人の体質により回復期間は異なりますが、適切な対策を継続することで、多くの方が 2〜4 週間程度で改善を実感されています。重要なのは、原因となる環境要因を改善し、継続的にケアを行うことです。
Q2: 職場の冷房が強すぎる場合はどうすればいいですか?
A2: まずは上司や総務部門に相談して、設定温度の調整をお願いしましょう。難しい場合は、個人でできる対策を組み合わせることが重要です。座席の位置変更、羽織物の活用、温かい飲み物の摂取、定期的なストレッチなど、複数の対策を同時に行うことで効果が高まります。
Q3: クーラー病と夏バテの違いは何ですか?
A3: 夏バテは高温多湿による体力消耗が主な原因ですが、クーラー病は冷房による急激な温度変化で自律神経が乱れることが原因です。症状は似ていますが、クーラー病の場合は冷房の効いた環境で症状が悪化し、温かい環境では改善されるという特徴があります。
Q4: セルフケアで変化しない場合はどうすればいいですか?
A4: セルフケアで変化が見られない場合や、症状が重い場合は、自律神経の調整に特化した専門的なケアを受けることをお勧めします。当サロンでは、微弱電流を用いたケアにより、自律神経のバランスを整えるサポートを行っています。
Q5: 薬を服用していてもケアを受けられますか?
A5: 基本的には問題ありませんが、血圧のお薬や血液をサラサラにするお薬を服用中の方は、事前にご相談ください。また、体を温める食材についても、抗凝固薬を服用中の方は生姜の大量摂取を避けるなど、注意が必要な場合があります。ご不安な点は遠慮なくお尋ねください。
Q6: 予防のために普段気をつけることはありますか?
A6: 日常生活では、規則正しい生活リズムを心がけ、適度な運動を取り入れることが大切です。また、入浴時はぬるめのお湯(38〜40℃)にゆっくり浸かり、深部体温を上げることで自律神経の働きを整えることができます。ストレス管理も重要な要素の一つです。
微弱電流で根本的な変化を
当サロンでは、微弱電流を用いたケアにより、自律神経のバランスを整えるサポートを行っています。
オールハンドによる深部筋肉やインナーマッスルへのアプローチで、体の内側から体温調節機能の変化をサポートします。
※施術効果には個人差があります。既に服薬中の方は事前にご相談ください。
こんな方におすすめです
- セルフケアだけでは変化が実感できない方
- 職場環境を変えることが難しい方
- 根本的な体質の変化を目指したい方
- 自律神経の乱れによる他の症状も気になる方
完全個室のプライベート空間で、お一人お一人に寄り添ったリラクゼーションケアを提供いたします。
まずはお気軽にWeb からご相談ください。
まとめ
クーラー病は適切な対策により予防・変化が可能です。重要なのは、以下のポイントを継続的に実践することです:
- 体を内側から温める食事と飲み物の選択
- 職場環境の工夫(温度・風向き・服装)
- 定期的な体温調節とストレッチ
- 段階的な温度変化への配慮
これらの対策を取り入れながら、必要に応じて専門的なケアも活用し、快適な夏を過ごしましょう。体の変化を感じやすい 40 代だからこそ、早めの対策で健やかな毎日を手に入れてください。