
「最近、どんなに寝ても疲れが取れない」「肌のハリがなくなってきた気がする」「些細なことでイライラするようになった」
40 代に入ってから、このような変化を感じている方は多いのではないでしょうか。実はこれらの症状、体内で静かに進む「慢性炎症」が原因かもしれません。
慢性炎症は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がないまま体の中でじわじわと進行し、さまざまな不調を引き起こします。特に 40 代から急激に進む「炎症老化(インフラメイジング)」は、加齢に伴って免疫システムが過剰に反応し、全身で微細な炎症が慢性化する現象です。2023 年の学術誌「Cell」では、老化の 12 の特徴の 1 つとして新たに追加され、見た目の老化だけでなく、生活習慣病のリスクも高めることが明らかになっています。
今回は、実際に慢性炎症による不調から回復された方の体験談を交えながら、炎症老化のサインとおすすめの対策法についてご紹介します。
【体験談】S さん(41 歳・歯科助手)の場合
症状
歯科医院で働く S さんは、一日中立ちっぱなしの仕事に加え、細かい器具の準備や患者さんへの対応で常に緊張状態にありました。
「朝から晩まで立ちっぱなしで、足のむくみがひどかったです。それに加えて、40 歳を過ぎてから急に疲れやすくなって…。患者さんの診療補助で前かがみの姿勢が多いので、腰痛も慢性化していました」
休日も疲れが取れず、家事をするのも億劫になっていたといいます。
最初に試したこと
もみほぐしや整体に通っていた S さんですが、その場は楽になっても、すぐに元に戻ってしまうことの繰り返しでした。
「月に 2〜3 回はもみほぐしに通っていました。でも、根本的な解決にはならなくて…。お金もかかるし、このままじゃダメだと思いました」
転機となったのは
歯科医院で扱う患者さんの中に、歯周病による慢性炎症が全身に影響している例を見ることがありました。院長から「慢性炎症は口腔内だけでなく全身に影響する」と聞き、自分の症状も慢性炎症が原因かもしれないと思い始めたそうです。
S さんが実践したのは:
- 抗炎症作用の高い食材を積極的に摂取(ブロッコリー、トマト、緑茶など)
- 仕事中の姿勢の見直し(1 時間ごとに背筋を伸ばすストレッチ)
- 入浴時間を 20 分に延長(38〜40 度のぬるめのお湯で)
- 寝る前のスマホを控えて、睡眠の質を向上
2 ヶ月後の変化
「まず変わったのは、朝の目覚めでした。今までは目覚まし時計を 3 回止めてやっと起きていたのが、1 回で起きられるように。疲労度を 10 段階で表すと、以前は常に 8〜9 だったのが、2 ヶ月後には 5〜6 程度に変化しました。足のむくみも、夕方の足首周りの計測で 2cm 以上あった差が、1cm 以下に減少しました」
特に変化を感じたのは、食生活の見直しだったそうです。「毎日緑茶を 3 杯、週に 3 回は青魚を食べるようにしました。肌の調子も良くなって、月に 5〜6 個できていた吹き出物が 1〜2 個に減りました。患者さんから『きれいになった』と言われることも増えて、仕事のモチベーションも上がりました」
多くの方に共通する変化のポイント
S さんのような変化の例は珍しくありません。当サロンにいらっしゃる 40 代女性の多くが、慢性炎症による不調から回復されています。共通して変化が見られたポイントをまとめました:
1. 食生活の見直しが最重要
- オメガ 3 脂肪酸を含む食材(魚、ナッツ類、亜麻仁油など)を積極的に摂取
- 抗酸化作用の高い野菜や果物を毎食取り入れる
- 加工食品や砂糖の摂取を控える
2. 生活リズムの見直し
- 食事時間をできるだけ一定にする
- 質の良い睡眠を 7 時間以上確保
- 入浴時間を大切にする(シャワーだけで済ませない)
3. 適度な運動とストレス管理
- 週 3 回、20〜30 分の有酸素運動
- 深呼吸や瞑想などのリラックス法
- 1 時間ごとのストレッチ習慣
4. 継続することの大切さ
多くの方が「最初の 1 ヶ月は変化を感じなかった」とおっしゃいます。慢性炎症へのアプローチには時間がかかりますが、当サロンの調査では、2〜3 ヶ月継続された方の約 80%が何らかの変化を実感されています。
セラピストからのアドバイス
慢性炎症は、40 代から急激に進む「炎症老化」の大きな要因です。ケアを通じて多くの 40 代女性の体を見てきましたが、慢性炎症のサインに気づいていない方が本当に多いです。
慢性炎症のチェックリスト
以下の項目に 3 つ以上当てはまる方は、慢性炎症が進んでいる可能性があります:
□ 朝起きても疲れが残っている □ 肌のくすみやシミが急に増えた □ お腹周りの脂肪が落ちにくくなった □ 些細なことでイライラしやすい □ 風邪をひきやすくなった □ 関節の痛みや筋肉のこわばりがある □ 便秘や下痢を繰り返す □ 頭がぼーっとすることが増えた
プロの視点から見たおすすめの対策
慢性炎症へのアプローチには、「体の外側」と「内側」の両方からケアすることが大切です。
外側からのケア:
- 定期的な運動で血流をサポート
- 質の良い睡眠で体の修復機能を高める
- ストレッチや深呼吸で自律神経を整える
内側からのケア:
- 抗炎症作用のある食材を積極的に摂取
- 腸内環境を整える(発酵食品、食物繊維)
- 十分な水分補給(1 日 1.5〜2 リットル)
特に 40 代は、女性ホルモンの変化も重なる時期です。エストロゲンの減少により、体内の抗酸化機能が低下し、炎症が起きやすくなります。だからこそ、意識的な生活習慣の見直しが必要なのです。
また、慢性炎症は「見えない炎」とも言われます。急性炎症のような赤み・腫れ・痛みがないため、気づきにくいのが特徴です。だからこそ、日頃から自分の体の変化に敏感になることが大切です。
よくある質問
Q. 慢性炎症かどうかを調べる検査はありますか?
A. はい、あります。医療機関では「高感度 CRP 検査」という血液検査で、体内の微細な炎症反応を調べることができます。通常の CRP 検査では検出できない低レベルの炎症も測定可能です。ただし、まずは生活習慣の見直しから始めることをおすすめします。体の変化を感じたら、かかりつけ医に相談してみましょう。
Q. 抗炎症作用のある食材を教えてください
A. 特におすすめなのは、オメガ 3 脂肪酸を含む青魚(サーモン、サバ、イワシなど)、ナッツ類(特にくるみ)、オリーブオイル、緑黄色野菜(ブロッコリー、ほうれん草、トマトなど)、ベリー類、緑茶、ターメリック(ウコン)などです。オメガ 3 脂肪酸の推奨摂取量は、1 日あたり EPA と DHA 合わせて 1〜2g 程度。青魚なら週に 3 回程度、くるみなら 1 日ひとつかみ(約 28g)が目安です。これらを日常的に取り入れることで、体内の炎症へのアプローチが期待できます。
Q. 運動は激しい方が良いですか?
A. いいえ、激しい運動はかえって体内炎症を悪化させる可能性があります。中強度の有酸素運動(息が少し上がる程度のウォーキングやヨガなど)を週 3 回、20〜30 分行うのがおすすめです。大切なのは継続することです。無理のない範囲で、楽しく続けられる運動を選びましょう。
Q. サプリメントは体感がありますか?
A. オメガ 3 やビタミン D、プロバイオティクスなど、抗炎症作用が期待できるサプリメントはあります。ただし、サプリメントはあくまで補助的なもので、基本は食事からの栄養摂取です。特に注意が必要なのは、抗凝固薬(ワーファリンなど)を服用中の方がオメガ 3 サプリメントを摂取する場合で、出血リスクが高まる可能性があります。また、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)との併用も相互作用があるため、服用中の薬がある場合は、必ず医師や薬剤師に相談してから始めてください。
Q. どのくらいで変化を実感できますか?
A. 個人差はありますが、生活習慣の見直しを始めて 2〜3 ヶ月で変化を感じる方が多いです。最初の 1 ヶ月は体が新しい習慣に慣れる期間と考え、焦らず継続することが大切です。小さな変化(朝の目覚めが良くなった、肌の調子が良いなど)に気づくことから始まります。
まとめ
40 代女性の「疲れが取れない」「なんとなく不調」の原因は、体内で静かに進む慢性炎症かもしれません。炎症老化は、見た目の老化だけでなく、将来の健康リスクにも大きく関わってきます。
しかし、今回ご紹介した体験談のように、日々の生活習慣を見直すことで、確実に変化していきます。大切なのは、完璧を求めず、できることから始めること。そして、2〜3 ヶ月は継続してみることです。
「もう年だから」と諦める前に、まずは一歩踏み出してみませんか?あなたの体は、きっと応えてくれるはずです。
プラス α のケアを試してみませんか?
生活習慣の見直しとあわせて、「微弱電流エステ」を試してみませんか?
当サロンでは、今話題の「微弱電流エステ」を導入しています。これは、人の体に本来流れている微弱な電流と同じレベルの、とても優しい電流を使うケア方法です。医学研究では、この微弱電流が体内の炎症を鎮める働きがあることがわかってきました。痛みや刺激はほとんどなく、むしろ心地よい温かさを感じる程度。実際に「えっ、これだけ?」と驚かれる方も多いんです。
「最近、何をしても疲れが取れない」「朝起きるのが辛くなってきた」そんな 40 代女性の皆様に、ぜひ一度体験していただきたいケアです。自律神経のバランスも整えながら、あなたの体調や生活スタイルに合わせて、無理のないペースでサポートさせていただきます。
※体感には個人差があります。
慢性炎症による不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。